この小説の続きを探しています。
慶太が見せてくれたネット記事は有名な新聞の記事だったようで、信じるに値するらしい。
でも、だとしたら。

ずっと慶太の顔色がずっと悪い理由がやっとわかった。
この本に自分の名前が書いてあると、この本の内容道理に行方不明になると思っているみたい。

でもそんなこと起こるはずがない。

ふたりはただの偶然で、もしかしたら本と同じ場所で自分から失踪してみせただけかもしれない。

それに慶太が出てくる話は中途半端で終わっていたから、行方不明になるとは限らない。

「気にしずしすぎだって」
私は自分の考えを慶太に話したけれど、慶太は偶然じゃないと言いはった。

「俺はこのままだとみんなと同じようにいなくなっちまうんだ」
慶太の悲痛な声が今でも耳に残ってる。

< 28 / 133 >

この作品をシェア

pagetop