この小説の続きを探しています。
10年前と言えばまだ3歳。
覚えていなくても当たり前だけど、つい記憶を巡らせた。
「事件じゃなくて、都市伝説ね? その子が誘拐されてのは商店街の前の交差点だったんだって」
「あそこってすごく広くて車も人も沢山行き来してるよね? そんなところで人さらいがあったの?」
「だから、事件じゃなくて都市伝説ね? そう、正美ちゃんが言う通りあそこってかなり交通量があって人目があるんだよね。なのに、その子がいなくなったときの目撃証言はひとつも出てこなかったんだって」
「えぇ~……嘘っぽい」
思わず鼻白んでしまいそうになり、リナちゃんに睨まれてしまった。
「それ以来あの交差点の信号でひとり待ってると女の子の声が聞こえてくるようになったんだって『助けて……ここにいるよ……私を見つけて!!』ってね」
最後の部分だけ大きな声を出されて正美はビクリと肩をはねさせる。
急に大きな声を出されたことで心臓がどきどきして、冷や汗が背中を流れていった。
「ちょっと、脅かさないでよ!」
覚えていなくても当たり前だけど、つい記憶を巡らせた。
「事件じゃなくて、都市伝説ね? その子が誘拐されてのは商店街の前の交差点だったんだって」
「あそこってすごく広くて車も人も沢山行き来してるよね? そんなところで人さらいがあったの?」
「だから、事件じゃなくて都市伝説ね? そう、正美ちゃんが言う通りあそこってかなり交通量があって人目があるんだよね。なのに、その子がいなくなったときの目撃証言はひとつも出てこなかったんだって」
「えぇ~……嘘っぽい」
思わず鼻白んでしまいそうになり、リナちゃんに睨まれてしまった。
「それ以来あの交差点の信号でひとり待ってると女の子の声が聞こえてくるようになったんだって『助けて……ここにいるよ……私を見つけて!!』ってね」
最後の部分だけ大きな声を出されて正美はビクリと肩をはねさせる。
急に大きな声を出されたことで心臓がどきどきして、冷や汗が背中を流れていった。
「ちょっと、脅かさないでよ!」