この小説の続きを探しています。
堀田千穂は間違いなく、この本を手にしている。
そしてそれを読んだあと、図書館内でこつ然と消えてしまったんだ。

香の額にジワリの汗が滲んできた。
最初は半信半疑で慶太について調べ物を始めたけれど、これはもう偶然じゃないかもしれない。

細川正美も堀田千穂も、この本に書かれたから行方不明になったんだ。
だとすれば、やっぱり次にいなくなるのは慶太だということになる。

「あの、部屋の中のものを確認しちゃいけませんか?」
香がおずおずと切り出した。

本が本物であることは理解できた。
今度は慶太がいなくなることを阻止しなきゃいけない。

そのためにはこの本についての手がかりが必要だった。
「あまりつつくと千穂に怒られるからなぁ。特に本棚には大切な本な入ってるし」

堀田千穂は死んだわけじゃない。
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