この小説の続きを探しています。
キョトンとした顔を向ける慶太に香は自分の鼓動が早くなっていくのを感じた。

最初の方のページには最近起きている行方不明事件のことが書かれている。

それなのに本の表紙や作者のプロフィール欄は文字の判別が難しいくらいに劣化している。

時代が違う紙が一冊の本として製本されている?
「あ、最初の文字が読めたぞ! 西だ。東西南北の西に見える」

「他は?」

「次は羽かな? その後がよくわからなくて、最後に読める文字は花だな。西羽、花。この三文字で調べてみるか」

言いながら慶太はすでにスマホを操作していた。
西羽そして花。

その三文字で検索をかけるといくつか似た名前の花の画像が出てきた。

スクロールしていくと【日本の作家】と書かれているサイトを見つけた。
どうやらそれはまとめサイトみたいだ。
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