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心の病気
西羽咲花月記念館から、男性の車で五分ほど走った場所にその家はあった。
近くに古い町並みがあるためか道幅はせまく、家に駐車場はない。
男性が専用駐車場に車を止めて歩き出したので香はスマホをかまえながら慌ててその後を追いかけた。
「家までついていって大丈夫かな?」
男性の後ろ姿を撮影しながら香が小声で慶太に聞く。
「たぶんな。なにかあったら、俺が撃退してやる」
そう言って力コブを作ってみせるけれど、男性の方が背も高くて力が強そうなので期待はできない。
いざとなれば自分ひとりで逃げ出す覚悟を決めた。
「どうぞ」
少し歩いた先の一軒家の前で男性は足を止めた。
2階建てで灰色の外壁の家。
近くに古い町並みがあるためか道幅はせまく、家に駐車場はない。
男性が専用駐車場に車を止めて歩き出したので香はスマホをかまえながら慌ててその後を追いかけた。
「家までついていって大丈夫かな?」
男性の後ろ姿を撮影しながら香が小声で慶太に聞く。
「たぶんな。なにかあったら、俺が撃退してやる」
そう言って力コブを作ってみせるけれど、男性の方が背も高くて力が強そうなので期待はできない。
いざとなれば自分ひとりで逃げ出す覚悟を決めた。
「どうぞ」
少し歩いた先の一軒家の前で男性は足を止めた。
2階建てで灰色の外壁の家。