愛を知って涙に幸あれ。
今日、すっかりエコバッグ持って来るの忘れちゃったから、レジ袋買うはめになっちゃったなぁ。
レジ袋だとなぜか重く感じて、ビニールが指に食い込んで痛いんだよね。
そう思いながら歩いていて、ふと顔を上げると、そこには雲一つない澄んだ夜空が広がっていた。
「うわぁ、、、綺麗、、、」
わたしは立ち止まり、空を見上げた。
寒いから、余計に綺麗に見えるんだろうなぁ。
お兄ちゃん、、、あの空の上にいるのかなぁ、、、
上から、わたしのこと見てくれてるのかなぁ、、、
「何してんの?」
そう声を掛けられ、ふと声がした方を向くと、そこには幹ちゃんの姿があった。
「幹ちゃん、おかえり。」
「ただいま。優莉もおかえり。」
「ただいま。」
幹ちゃんは空を見上げると、「何か見えんの?」と言った。
「ううん。ただ、あの空の上に、、、お兄ちゃんがいるのかなぁ〜って思って、見上げてただけ。」
「あぁ、、、」
「、、、お兄ちゃん、幸せだったかなぁ。」
「そりゃあ、幸せだっただろ。こんな可愛い妹がいるんだから。」
「でもさ、そうじゃなくて、、、わたしのことばっかりで、恋愛とか、出来てなかったんじゃないかなぁ。お兄ちゃんから、彼女の話とか聞いたことある?」
わたしがそう訊くと、幹ちゃんはキッパリと「無い。」と答えた。