すべてはあの花のために②
「うん。知ってるよ」
「――! なんで、知ってるの」
「それはね、言えないんだ。でも大丈夫だよツバサくん。わたしが彼を、絶対にすくうからね」
「どうしてアンタは、そんなになってまで頑張れるの」
「……これはね、わたしがやらなくちゃいけないんだよ」
「どういうこと」
「わたしは、この生徒会に入って。みんなと友達になって仲間になって。ああ、この人たちを笑顔にさせたいなって思ったんだ」
「……アンタ……」
「だからね? みんなを笑顔にするのがわたしの仕事だと思ってるんだ。だから、今は取り敢えずわたしから距離を取っている彼を、笑わせてあげたいなって思ってる」
「……そう」
「今日はさ? みんなで帰ろうよ! 2年生みんなで! 呼んでくるからさ、その時に彼のことを笑わせてあげたいんだけど……何がいいかな?」
「……ふっ。うん、そうね。それならアンタ、ちょっとこっちに来なさい」
「え?」
「今からアンタがあの子のことを笑わせられるように、アタシが手伝ってあげるわ」
「え? え??」
そう言ってツバサは葵を鏡台の前に座らせる。
「アタシが今から、イイコトしてあげる」
葵はわけがわからなかったが、ここはまるっと全てツバサにお任せすることにした。