悪役令嬢を期待されたので完璧にやり遂げます!
ロザリーは楽しくて仕方がないといった風にニヤニヤしている。
アレン、またダサいって言われてるわよ。
しかもやっぱり私の恋人だと思われているし……。
どうして学園まで来ちゃったのかしらねぇ。
「いい加減になさってください! マリアンヌは殿下の婚約者でしょう? 己の婚約者を信じず、一人の妄言に惑わされるなどあってはならないことですよ!」
うんともすんとも言わないマリアンヌに代わり、アルターが矢面に立って強い口調で反論してくれている。
ロザリーは日ごろの行いのせいで、とうとう妄言を吐く女だと認識されてしまったようだ。
これも自業自得……ということにしておこう。
結局、二人は生徒会室を追い出される形でいなくなった。
静かになった部屋で定例会が無事に再開され、終了した後のこと。
「マリアンヌ、さっさと公爵に婚約破棄を頼んだらどうだ。破談になったら私の妻になればいい。私なら君を大切にするぞ?」
「アルター様は昔からそうやってよく慰めてくださいましたよね。でも大丈夫です。お気持ちはありがたいですが」
「いや、本気なのだが。ははっ、マリアンヌは相変わらず手強いな」
「え?」
庇ってくれたアルターに感謝の気持ちでいっぱいだったマリアンヌだが、一方のアルターは困ったように肩をすくめて苦笑したのだった。
アレン、またダサいって言われてるわよ。
しかもやっぱり私の恋人だと思われているし……。
どうして学園まで来ちゃったのかしらねぇ。
「いい加減になさってください! マリアンヌは殿下の婚約者でしょう? 己の婚約者を信じず、一人の妄言に惑わされるなどあってはならないことですよ!」
うんともすんとも言わないマリアンヌに代わり、アルターが矢面に立って強い口調で反論してくれている。
ロザリーは日ごろの行いのせいで、とうとう妄言を吐く女だと認識されてしまったようだ。
これも自業自得……ということにしておこう。
結局、二人は生徒会室を追い出される形でいなくなった。
静かになった部屋で定例会が無事に再開され、終了した後のこと。
「マリアンヌ、さっさと公爵に婚約破棄を頼んだらどうだ。破談になったら私の妻になればいい。私なら君を大切にするぞ?」
「アルター様は昔からそうやってよく慰めてくださいましたよね。でも大丈夫です。お気持ちはありがたいですが」
「いや、本気なのだが。ははっ、マリアンヌは相変わらず手強いな」
「え?」
庇ってくれたアルターに感謝の気持ちでいっぱいだったマリアンヌだが、一方のアルターは困ったように肩をすくめて苦笑したのだった。