若頭は拾い猫を甘やかしたい。
それ以外の男の人は、ほとんど皆ただの怖い人に過ぎない。


…そういえば弥生くんは、どうして私みたいな人をこんなに大切にしてくれるんだろう。

初めて会った時からずっと優しくしてくれるし。



「弥生くん、」

「ん?」


「弥生くんは、どうして私の事助けてくれたの?」



純粋な疑問を弥生くんに問いかける。

すると、車のハンドルを更にぎゅっと握った弥生くんは、一瞬考えるような素振りをした。

それから真っ直ぐ前を見つめながら言った。



「んーー、このまま助けなかったら後悔すると思ったから。」



……なるほど。


弥生くんのその答えがやけに腑に落ちた。

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