若頭は拾い猫を甘やかしたい。
弥生くんは、凄く優しい人だからきっと困った人を放っておけない人なんだ。


だから私のことを助けてくれたし、きっと私じゃなくても助けてただろう。


「そっか、弥生くんはやっぱり優しいんだね。」



そう言いながらも、どうしてか胸が少し痛かった。

これからいつか、私みたいな人がまた現れたらきっと、私と同じように大切にするんだろう。


そしたら私は自然と弥生くんの世界からは消えちゃうのかな、



そう考えたら、胸がチクチクして苦しくなる。


きゅっとワンピースの裾を握って下を向く。


車内に妙な空気感が流れたまま、車は弥生くんの目的地へと近づいていった。



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