若頭は拾い猫を甘やかしたい。
弥生くんとは特に何も話すことの無いまま、暫く外を見つめていると


「…わぁ、!」



キラキラ耀く青い水が地面いっぱいに広がっている光景が目に入った。

凄く、綺麗…!



「海だね!」



と、さっきまで感じてた胸の痛みは驚きと喜びによって大きく覆い尽くされていた。


…海なんていつぶりだろう。
多分学校の修学旅行とかそれぶりだ。



「都、海すき?」


「うん、すき…!」



私がそう言うと、弥生くんは心底嬉しそうな顔をした。


「ここね、俺がよく来るとこなんだよ。」
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