若頭は拾い猫を甘やかしたい。
あんまり待たせるといけないから、



「いーよ、」



と言って都の可愛い小さな手に自分の手を重ねてギュッと手を繋いだ。


俺の手に重なる都の手が小さくてくすぐったさすら感じる。

少しでも力を入れたら潰してしまいそうなくらい弱々しい手。



「弥生くん、海、きもちいね!」



目の前の都は今までに見たことが無いほど、目をキラキラと輝かせて楽しそうに足をちゃぷちゃぷさせている。


こんな可愛い純粋な生き物がこの世に居ていいのか。



都はもはや天使なんじゃないか、とアホみたいな考えに至るおれは本当に重症なんだと思い知らされる。



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