姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
王女教育どころか読み書きも……いや、ロアンとテレサの善意を除けばまともに話しかけてくる人すらいなかったのだ。これでは本当に、クラリッサの言うように猿以下の人格形成すらされなかっただろう。
その時、地面から緑の芽が顔を出したと思ったら、私の腕を伝うように蔦がするすると伸びていく。そうして額のあたりでリンッという音と共に葉を揺らす。すると、ひりひりとした痛みが一瞬で引いていく。
「ふふっ。ありがとう」
指先でちょんと葉っぱをつつくと、どういたしましてというようにパッと光の粉を撒いてからシュルシュルと縮んでいった。
知らず、口もとが弧を描く。
一見すれば、虐げられた侘びしい暮らし。だけど前世の記憶と光の加護に助けられ、私は存外この生活を楽しんでいる。
その時、地面から緑の芽が顔を出したと思ったら、私の腕を伝うように蔦がするすると伸びていく。そうして額のあたりでリンッという音と共に葉を揺らす。すると、ひりひりとした痛みが一瞬で引いていく。
「ふふっ。ありがとう」
指先でちょんと葉っぱをつつくと、どういたしましてというようにパッと光の粉を撒いてからシュルシュルと縮んでいった。
知らず、口もとが弧を描く。
一見すれば、虐げられた侘びしい暮らし。だけど前世の記憶と光の加護に助けられ、私は存外この生活を楽しんでいる。