姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
「おいおい、ほんの冗談だ。本気にするな」
そう言って軽い調子で手を振りながら、その実、俺自身冗談と笑い飛ばすことができずにいた。
「ちなみにですが、光の神の子孫が築いたとされ、本来もっともその祝福を受けるべきサドニア神聖王国は、現在大変な状況になっているようですよ」
「ほう?」
「深刻な不作で、貧しい農民らは今年の冬が越せるかどうかの状況です」
「……そうか」
我が国は災害時に備えた備蓄作物を持っているので、『冬が越せるかどうか』の事態にはなり得ない。しかし、彼の国同様に深刻な不作に見舞われていた可能性は高かった。
国土が隣合った我が国と彼の国でこうも差があるのは、さてどういうわけか。
「……少し出てくる」
俺の中でずっと燻っていたある可能性。それが膨らんでいくのを感じ、少しの逡巡の後席を立った。
「どちらへ?」
「すぐに戻る」
そう言って軽い調子で手を振りながら、その実、俺自身冗談と笑い飛ばすことができずにいた。
「ちなみにですが、光の神の子孫が築いたとされ、本来もっともその祝福を受けるべきサドニア神聖王国は、現在大変な状況になっているようですよ」
「ほう?」
「深刻な不作で、貧しい農民らは今年の冬が越せるかどうかの状況です」
「……そうか」
我が国は災害時に備えた備蓄作物を持っているので、『冬が越せるかどうか』の事態にはなり得ない。しかし、彼の国同様に深刻な不作に見舞われていた可能性は高かった。
国土が隣合った我が国と彼の国でこうも差があるのは、さてどういうわけか。
「……少し出てくる」
俺の中でずっと燻っていたある可能性。それが膨らんでいくのを感じ、少しの逡巡の後席を立った。
「どちらへ?」
「すぐに戻る」