姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
今日もルクレツィア王女は、ジンガルドとのお茶の最中に突然やって来て『美味しいチョコレートを見つけたのでぜひお姉様にと思いまして。もちろんおふたりのお邪魔はいたしませんわ、すぐに帰りますので!』と、押し付けるようにチョコレートを置いて帰っていった。その王女の背中を見送って、隣のジンガルドにぽつりとこぼした。
「なにがだ?」
「ルクレツィア王女よ。ジンガルドだって謝罪の面会に同席してたでしょう。私は当たり前のことしか伝えてないわ。実際、彼女の真っ直ぐな心根は美徳よ。そこに思慮を養えば、きっと彼女は素晴らしい王女様になれるはずだもの。そんな誰でも分かるようなことしか言ってないのに」
一カ月前の謝罪の場。私は彼女を許し、結果的に私よりよほど色っぽいおしゃまな妹分を得た。私たちのやり取りを見守っていたジンガルドは苦笑を浮かべつつ、その眼差しは温かかったっけ。
「なにがだ?」
「ルクレツィア王女よ。ジンガルドだって謝罪の面会に同席してたでしょう。私は当たり前のことしか伝えてないわ。実際、彼女の真っ直ぐな心根は美徳よ。そこに思慮を養えば、きっと彼女は素晴らしい王女様になれるはずだもの。そんな誰でも分かるようなことしか言ってないのに」
一カ月前の謝罪の場。私は彼女を許し、結果的に私よりよほど色っぽいおしゃまな妹分を得た。私たちのやり取りを見守っていたジンガルドは苦笑を浮かべつつ、その眼差しは温かかったっけ。