姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
 なんとルクレツィア王女からの正式な謝罪の後、なぜか彼女から「フィアンナお姉様」と呼ばれて付き纏われ……いや、慕われているのだ。
 なにがどうしてこうなったのかと言えば、謝罪の場で私がかけた言葉がいたく響いたそうで。いわく、『フィアンナお姉様の言葉で覚醒したのです。お姉様の辛辣な台詞に、目が覚めるような思いがいたしました』と。
 ……なんだか、どこかで聞いたことがあるような台詞である。
 ちなみに、件のルクレツィア王女だが、驚くべきことにまだ十四歳だった。ジンガルドへの淡い恋心に、たまたま聞きかじった会話の内容で妙な使命感をプラスして、突っ走ってしまったようだ。
「ねぇジンガルド、おかしいと思わない?」
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