姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
「まぁ。それが理解できないからこそ、この結果なのですがね。そしてもう想像していると思いますが、あちらの兵の大部分は満足に武器も握ったことのない農民兵。普段は、鍬と鋤を手に加護を失くした大地を耕す百姓です」
「もっと言えば、まともに食うのもままならない状況で鍬と鋤ですら満足に揮えるか怪しいがな」
皮肉に顔を歪める俺を、オズモルトがその真意を推し量ろうとするようにジッと見つめる。
「……なにをお考えですか?」
フィアンナの祖国だからこそ、遺したい思いはある。
しかし、無能の現王統治体制は継続できない。同様に、にやけた顔であんな馬鹿げた主張を公然と繰り出した俺と同い年の王太子も、王の器ではない。
もともと国力の差は瞭然。加えてフィアンナはこちら側の手中にあり、現在のタイラント帝国兵は無敵だ。まともに剣を構えず、のらりくらりと農民兵を追い払う温い戦い方も可能だが──。
「もっと言えば、まともに食うのもままならない状況で鍬と鋤ですら満足に揮えるか怪しいがな」
皮肉に顔を歪める俺を、オズモルトがその真意を推し量ろうとするようにジッと見つめる。
「……なにをお考えですか?」
フィアンナの祖国だからこそ、遺したい思いはある。
しかし、無能の現王統治体制は継続できない。同様に、にやけた顔であんな馬鹿げた主張を公然と繰り出した俺と同い年の王太子も、王の器ではない。
もともと国力の差は瞭然。加えてフィアンナはこちら側の手中にあり、現在のタイラント帝国兵は無敵だ。まともに剣を構えず、のらりくらりと農民兵を追い払う温い戦い方も可能だが──。