姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
無理もない。彼女とのたわいのない会話は心が躍った。俺のこぼした愚痴に対する幼女とは思えぬド正論の返しには正直痺れた。彼女との出会いがあって、今の俺があるといって過言ではないのだ。
十二歳だった当時抱いた感情が、恋情と呼べるものだったかはよく分からない。幼かったこともある。それに、告げられたアンナという名前すら偽りの可能性が高く。
それを抱けるほどに、俺は彼女のことを知らない。しかし、あれほど心を揺さぶる出会は十二年が経った今もない。
「……いや。本当に彼女と添い遂げたいという考えはなかったんだ。だが、どうやら無意識に彼女を女性と対峙する際の基準にしてしまっていたようだ」
「はははっ。十二歳までのジンガルド様は、皇位継承順位が低い上に、ご生母様が側妃ということで全てを斜に見てやさぐれていた。そんなあなたをたった一日で覚醒させてしまった少女だ。それを基準にしてしまっては、どんな女性も霞んでしまうでしょうに」
十二歳だった当時抱いた感情が、恋情と呼べるものだったかはよく分からない。幼かったこともある。それに、告げられたアンナという名前すら偽りの可能性が高く。
それを抱けるほどに、俺は彼女のことを知らない。しかし、あれほど心を揺さぶる出会は十二年が経った今もない。
「……いや。本当に彼女と添い遂げたいという考えはなかったんだ。だが、どうやら無意識に彼女を女性と対峙する際の基準にしてしまっていたようだ」
「はははっ。十二歳までのジンガルド様は、皇位継承順位が低い上に、ご生母様が側妃ということで全てを斜に見てやさぐれていた。そんなあなたをたった一日で覚醒させてしまった少女だ。それを基準にしてしまっては、どんな女性も霞んでしまうでしょうに」