姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
「か~っ! ついに明日、陛下の花嫁さんがこの町をお通りなさる。待ち遠しいねえ!」
食堂の中は、嫁いでくる花嫁の話題で持ちきりだった。無理もない、花嫁一行は既にサドニア神聖王国を出発し、今頃は陸路で共同開発区域を進んでいるはず。そうして今晩中にはタイラント帝国入りし、明日朝にこの町を通過する予定になっていた。
「それにしたって、北の国の花嫁さんたぁ羨ましい。どう転んでも美人だ、楽しみだねえ!」
中年男の言葉に苦笑する。
大陸北に位置する彼の国は、色素の薄い美男美女が多いので有名だった。
どんなに見栄えがよかろうと、所詮面の皮一枚のこと。俺自身、花嫁の美醜にさして興味はなかったが、国民の盛り上がりようを見れば、新妻の美貌はプラス要素だろう。
「その上、陛下んところに嫁いでくるのは、伝統と格式を重んじるサドニア神聖王家の至高の華だって言うじゃねえか。目出度いことだなぁ」
食堂の中は、嫁いでくる花嫁の話題で持ちきりだった。無理もない、花嫁一行は既にサドニア神聖王国を出発し、今頃は陸路で共同開発区域を進んでいるはず。そうして今晩中にはタイラント帝国入りし、明日朝にこの町を通過する予定になっていた。
「それにしたって、北の国の花嫁さんたぁ羨ましい。どう転んでも美人だ、楽しみだねえ!」
中年男の言葉に苦笑する。
大陸北に位置する彼の国は、色素の薄い美男美女が多いので有名だった。
どんなに見栄えがよかろうと、所詮面の皮一枚のこと。俺自身、花嫁の美醜にさして興味はなかったが、国民の盛り上がりようを見れば、新妻の美貌はプラス要素だろう。
「その上、陛下んところに嫁いでくるのは、伝統と格式を重んじるサドニア神聖王家の至高の華だって言うじゃねえか。目出度いことだなぁ」