ことりは優しく癒される

「俺は結城が泣くの分かってるのに、わざわざ言葉にするような冷たい男じゃねーよ」

「……うん、分かってるよ」


 それはそうなんだけど、でも、友人として何か言ってほしかった。


 ――違う、友達だから甘えちゃダメなんだ。


 分かってる。分かってるんだけど。


「真嶋さんから?」

「うん。指輪、はめてた」

「そっか。まあ隣にいたら普通気づくよな」

「まだ今日聞いたばかりだから、頭の中整理できてないの……」

「そりゃそうだろ」


 俯く私に寄り添うように椅子を寄せてきた羽村。
 かといって肩や腰を抱くでもなく、ただ隣にいてくれる。


「こんなこというのなんだけど、思い切って告白してみたら?」

「え?」


 ほんと、こんなときにどうしてそういうこと言うの?
 私が安達に告白できないこと知っておきながら、適当すぎない?


 けれど睨む気力もなく、少し顔を傾けることしかできない。


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