うしろの正面だーあれ
バンッ・・ドンッ・・キュルルル・・
咲子の前から、隆史は姿を消した。
『た…かしく…?』
『隆史くん!!!』
咲子は、泣いていたことも忘れてブランコから飛び下りた。
あっというまに野次馬ができていた。
『すいません!どいてっ…』
咲子は野次馬の間をすり抜け、1番前まで来た。
それは悲惨な光景であった。
1台の車が大きくハンドルを切ったために車体が大きく回り、他の車にも衝突したのだった。
運転手はもちろんのこと、助手席や後部座席に乗っていた人達も血を流している。
この事故に、隆史は巻き込まれたのだろう。
『隆史くん…』