うしろの正面だーあれ



隆史は走った。



元々 走るのは得意だったが、こんなにも走ったのは初めてかもしれなかった。



激しく脈打つ鼓動



しだいに息が切れてくる。






大通りにある公園。



向かい側から公園に咲子が居ないか覗く。






公園のブランコに俯いて座る、ひとりの少女。



『咲子!!!』



隆史は大声で叫んだ。



『隆史く…』



『待ってろよ!今行くから…。』



赤信号のため、早く行きたい思いを堪えて隆史は待った。



車が通りすぎるのを…



待っていたのだ。






チカチカチカ・・パッ



青信号に変わるのと同時に、隆史は走った。



横断歩道を…。






キキ━━…



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