うしろの正面だーあれ
心細さと暗い闇に怯えながらも、咲子は歩き進めていく。
この方向で合っているのか、この道が出口に繋がっているのかも分からなかったが、とにかく進むしかなかった。
この裏山は広い。
昔の、何とかっていう偉い人のお墓。
いわゆる古墳である。
子どもの咲子にとっては、この裏山は ただの遊び場で、お墓という認識は全くなかった。
だから、まだマシだったと言える。
少なくとも、お墓だと知っていたのならば、今よりもっと怖いはずなのだから。
ホー・・
ホー・・
ホー・・
真っ暗な闇の中から聞こえるそれは、咲子の肩を揺らせた。
フクロウの鳴き声が、こんなにも気味が悪く聞こえたのは初めてだった。