うしろの正面だーあれ



心細さと暗い闇に怯えながらも、咲子は歩き進めていく。



この方向で合っているのか、この道が出口に繋がっているのかも分からなかったが、とにかく進むしかなかった。






この裏山は広い。



昔の、何とかっていう偉い人のお墓。



いわゆる古墳である。



子どもの咲子にとっては、この裏山は ただの遊び場で、お墓という認識は全くなかった。



だから、まだマシだったと言える。



少なくとも、お墓だと知っていたのならば、今よりもっと怖いはずなのだから。



ホー・・

ホー・・

ホー・・



真っ暗な闇の中から聞こえるそれは、咲子の肩を揺らせた。



フクロウの鳴き声が、こんなにも気味が悪く聞こえたのは初めてだった。



< 148 / 675 >

この作品をシェア

pagetop