うしろの正面だーあれ
『さ、咲子も疲れてるでしょうし…もう寝なさい。健太も。』
母親が咲子を引き離した。
『…あら?寝ちゃってる…。』
『よっぽど疲れてたんだろ。
部屋まで運ぶよ。』
『ええ、お願い。
さ、健太も もう寝なさい。』
『はぁい…。』
咲子は眠った。
死んだように眠った。
深い深い眠りについた。
『はぁ〜…疲れた。』
『お疲れ様。ビール飲む?』
『いや、いいよ。
それより、どこに居たんだ?』
『裏山らしいのよ。』
『裏山!?あの立ち入り禁止のか!?』
『そう。びっくりしたわ。』
『まったく…何考えてんだ。』
『でも、見つかって良かったじゃない。』
『まぁ、そうだけど…』
父親は、何か腑に落ちないようだ。