うしろの正面だーあれ
…そうだ!
これでいこう!
『いじめられてたのはホントだよ。でもね、昨日みんなに裏山に呼び出されてね、みんな謝ってくれたんだよ!』
『え…?でも、何であんな遅くまで帰って来なかったの。』
『そ…それは…』
ど…どうしよう!
せっかく巧く誤魔化せたと思ったのに…。
えーとえーと…
あっ!
お巡りさんに教えてもらったキツネだ!
『お巡りさんが言ってたんだけどね、裏山にあるホコラ…?っていう所にあるキツネのセキゾー?がね、夜になると動き出してイタズラするんだって!』
『キツネのセキゾー?キツネの名前なの?』
『うん、たぶん。
それでね、セキゾーが空間に閉じ込めて私を抜け出せなくしたの。』
『えぇ〜!?何それ、夢でも見たんじゃないのぉ!?』
『ホントだもん!おじさんも体験したって言ってたもん!』
『そう…?』
母親は腑に落ちない顔をしている。