うしろの正面だーあれ



『何とか言えよ、ブリっ子!』



早織も頬杖をつきながら吐き捨てる。



2人が言い出したら皆 言うのが、このクラスの暗黙のルールだ。



杏奈と早織に続いて、みんな口々に罵り出した。



『新米は職員室で お茶でも入れとけよ!』



『あんたに私達の担任なんて無理なんじゃないの?』



『何が“よろしくね!”だよ。
こっちは、あんたみてぇな奴となんか よろしくしたくないんだよ!』



『どーせ権田原に押し付けられたんでしょ。』






次々と飛び交う乱暴な言葉に、桜井先生は今にも泣きそうだった。



バンッ



突然 教室の扉が力任せに開けられた。



『うるさいぞ!
何やってるんだ!』



権田原先生が怒鳴った。



『あんたは何を習ってきたんだ!新米だからって、甘えないでください。よろしくお願いしますよ。…まったく。』



言うだけ言って、彼は自分のクラスに帰っていった。



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