うしろの正面だーあれ



隆史は、咲子の目を見れず、ずっと俯いたまま。



そんな隆史に、咲子は『ありがとう』と言った。



すると、隆史は目を真ん丸くさせて咲子を見た。



『あのとき、自分以外は みんな敵に見えた。だけど、隆史くんだけは私の味方でいてくれて すごく嬉しかったよ。』



『咲子…。』



『だからね、ありがとう。』



咲子の優しい言葉に、隆史は目を潤ませた。



『…楓に謝っとかねぇとな。』



『うん。』



そう言って、2人は顔を見合わせて笑った。



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