うしろの正面だーあれ
『あたしら、うざいって?』
『え…?』
早織から出た言葉に、佐和は困惑する。
当たり前だ。
佐和は そんなことなど言っていないのだから。
『咲子が可哀想だって?』
『!!』
その言葉に、ようやく理解する佐和。
昨日のことだ…。
でも…何で?
杏奈ちゃんと早織ちゃんは知らないはず…。
『ねぇ、あたしらが独裁者だって?面白いこと言うね。』
『!?
そんなこと言ってな…』
『知ってんだよ!』
佐和の言葉を遮って、杏奈が怒鳴った。
しかし、何がなんだか分からない様子の佐和。
佐和が言っていないことを言ったと言い張る2人の根拠は何なのだろうか。
まさか その場に居たわけではあるまい。
居たなら、佐和がそんなことを言っていないことくらい分かるはずだ。
…やはり裏切り者か。