うしろの正面だーあれ
『ちょっ…』
『バっ…バカじゃないの…!?』
佐和の予想外の行動に、明らかに動揺を隠せない2人。
すぐに体操服入れを掴んで手を引こうとしたのだが、なかなか思うように掴めない。
なにしろ熱い。
いや、寧ろ痛い。
しかし、佐和は思い出の品を失いたくなかったのだ。
大好きだった母との、大切な思い出を…。
なんとか掴んで、手を引いた。
人間が焼ける嫌な匂い。
その綺麗だった白い腕は、もはや面影など残っているはずもない。
焼けただれて、茶色く焦げている。
比較的マシな部位も、赤く腫れ上がっていた。