うしろの正面だーあれ
『佐和ちゃ…?』
明らかに様子がおかしい。
いつもの佐和じゃない。
楓の心臓が激しく脈打つ。
『佐和ちゃん!!どうしたの!!』
楓は無我夢中で佐和の肩を揺らす。
しかし、佐和の目は楓を見ない。
『帰ってきたのよ…彼が…私の元に…。ふふっ』
そう言って、佐和は不気味に笑い出した。
その様子をどうすることもできない楓は、開いた口が塞がらず、何とも言えないような目で佐和を見ることしか出来なかった。