うしろの正面だーあれ



放課後――



隆史は楓に言った通り、タケルの様子を見に行くことにした。



ピンポーン・・






『はぁい…
あら、隆史くんじゃない!わざわざ来てくれたの?』



『はい。』



『ありがとう。ビシッと言ってやって!…さ、上がってちょうだい。』



『お邪魔します。』



案内されてタケルの部屋の前に立つと、例の如くタケルの母が強引にドアを開けた。



『いつまで ぐぅたらやってんの!さっさと起きな!隆史くん来てくれたよ!』



その言葉に肩を揺らすタケル。



『あっ あの…おかまいなく…。』



タケルの小さな震えに気付いた隆史は、タケルの母に言った。



『あら、そう?じゃあ、ゆっくりしていってね。』



そう言い残して、タケルの母は部屋を出た。



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