うしろの正面だーあれ



ガラッ・・



不意に教室のドアが開いた。



『楓?まだ残ってたの?』



ドアを開けた主は早織であった。



『あ、うん…。』



少し動揺しながら返事をする。



早織はその様子に小首を傾げ、再び問う。



『何してんの?』



『あ…えっと…』



上手く答えられずにいると、忘れ物であるノートを探していた早織が別の話題を提供した。



『あ、そうだ。
タケルって何で休んでんの?』



『よく分かんない…。』



『そっか。元気にしてんの?』



『うん…。』



『そう。タケルによろしく言っといてよ。…じゃあ、あたし帰るわ。』



『あっ…待って!』



立ち上がった早織を、楓は呼び止めた。



振り返って楓を見る早織。



『…相手に気持ちを伝えるには どうしたらいいかなぁ。』



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