うしろの正面だーあれ
楓は快適そうに眠った。
その横で、タケルは寒さに震えていた。
しかし誘ったのは自分だ。
巻き込んだのも自分のせい。
歯をガチガチ言わせながら、タケルは冷たくなっていく体を必死で擦るのだった。
『…ル』
『タケル…!!』
大きな声の聞こえる方に顔を向けると、そこには血相を変えた両親と、楓の母が居た。
『タケル!!!楓ちゃん!!!』
叩かれると覚悟したタケルは、ぎゅっと目を瞑った。
『…?』
しかし、タケルに触れたのは母の手ではなく、体全体であった。
『馬鹿息子…!』
そう言って、母はタケルを力の限り抱きしめた。
少し痛くて苦しかったが、タケルは何も言わずに…
はれ…?
ポスッ・・