うしろの正面だーあれ
『あら…?タケル…?タケル!』
ふわふわふわ
ふわふわふわ
体が宙に浮かんでるみたい。
『やだっ!すごい熱…!』
『これ、楓に着せてあるの、タケルくんのじゃない?』
楓の母が、眠る楓を抱きかかえて言った。
『そうだわ!…もしかして、楓ちゃんも熱を?』
『ええ、そうみたい。』
『ふふっ
タケルも男前なことするじゃないの!幼稚園児のくせに〜!』
熱を帯る紅い頬に、グリグリと人差し指を入れられ、顔を顰めるタケル。
『さぁ、とりあえず ここを出よう。早く2人とも病院に連れて行かないと。』
タケルの父が2人の母を促した。
『そうね。行きましょう。』
『ええ。…でも2人共、こんな所まで何しに来たのかしら…。』
『さぁ…?』