うしろの正面だーあれ
タケルは多目的室に入り込んできた鳥を眺めながら、昔のことを思い出していた。
昔の、嘘偽りない想いを…。
駄目だ…。
駄目…。
うずくな…。
分かってるだろ?
我慢しなくちゃ楓を助けられないってこと…。
本当は今すぐにでも助けたい…。
抱きしめたい…。
だけど…駄目なんだ…。
俺が今 動けば全てが崩れ去る。
楓も…
チィ・・
我に返って鳥を見る。
『チィコ…?』
チィ・・
チィ・・
『チィコ…なのか…?』
でも…
有り得ない…。
どうして…?
本当に…?
インコってこんなに長生きするのか…?
だけど…戻ってきてくれたってことは、俺から逃げたんじゃないってことだよな…?
チィコ…。