うしろの正面だーあれ



『え…?』



『だからっ 付き合うの!一喜くんと!…もうっ。2回も言わせないでよ恥ずかしいっ!』



『あ…にきと…?お前が…?』



『憂…?』



『…へぇ、オメデト。お幸せに…。』



『ありがと。』



『…俺、コンビニ寄ってくわ。』



『ん?じゃあ あたしも…』



『一緒にエロ本 読む気?』



『………………。
なんていうか…正しくスケベだよね…。』



『ムッツリよりマシだろ。』



『…じゃあね。また明日。』



『………………。』



あたしの『じゃあね。』に返事がなかったことに、少し違和感を覚えたのは嘘じゃない。



だけど、そのときのあたしの心は満たされていて。



小さな穴など気にもとめなかった。



その穴が開いたのが、実は風船だったことにさえ気付かずに…。



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