うしろの正面だーあれ
お風呂から出て自分の部屋に戻ると、ベッドに置いた携帯が鳴っていた。
『一喜くんだ。
…もしもし?』
『沙良、憂と一緒に居る?』
『え?ううん、1人だよ。
どうしたの…?』
『憂が帰ってこないんだ。
今まではこんなこと なかったのに…。』
『え… 帰る途中、別れたの。
コンビニ寄っていくって…。』
『近くのコンビニは見てきたんだけど…居なかった。携帯も繋がらないし…。』
『嘘…。』
『…とにかく、連絡きたら教えて。もしかしたら ふらっと帰ってくるかもしれないし。』
『うん…。』
不安で、心臓の脈打つ音が聞こえた。
体中にピリッと電流が走ったような、嫌な感じ。
もしも事件に巻き込まれていたら…
もしも事故に遭っていたら…
そう思うと寝れなくて。
ベッドの中、携帯を握りしめて ただ目を瞑っていた。