うしろの正面だーあれ
目が冴えて、瞑っていることすら難しくなったとき、時計の針は4時を差していた。
一喜くんからの連絡も無い。
やっぱり捜しに行こう、そう思い、厚着をした。
こっそりと家を出て、外の寒さに息を白くさせながら、憂の家の方面へと向かう。
冬の午前4時は まだ真っ暗で。
7時台でも暗いんだから当然と言えば当然なんだけど、こんなに暗いとは思わなかった。
誰も居ない。
自分の靴音だけが響く。
世界に自分しか居ないような感覚に襲われそうになる。
あたしは少し歩を早め、憂が居そうな場所へと向かった。