うしろの正面だーあれ
偽…善…?
『ちょっと!!偽善者って何!?』
『…お前もだろ?』
『何で偽善者なの!?
あたしはともかく、一喜くんは偽善者なんかじゃない!!
憂が1番よく分かってるでしょう…?』
『分かんねぇな。
俺にはお前ら2人、偽善者にしか見えねぇ。…偽善者同士、お似合いじゃねぇか。』
パンッ・・
闇夜の静寂に、乾いた音が響いた。
でも
殴ったのは あたしじゃない。
『………っ
何するのよ!!』
打たれた左頬を押さえて あたしは叫んだ。
『ええ加減にせぇ!!
あんた、何も分かってないな。』
『何が分かってないっていうのよ!!あんたこそ部外者でしょ!?
関係ない人は口出さないでよ!!』
『…まぁ確かに関係ないし部外者やけど。熱くなっとったら仲直り出来るもんも出来へんで?
あんた、何しに来たん?
連れ戻しに来てんやろ?』
『………………。』