うしろの正面だーあれ
ばつが悪くて、あたしは それ以上、何も言えなくなった。
未衣【ミイ】と名乗る大阪弁の少女も、それ以上 何も言わず、ポケットに両手を突っ込んで去っていった。
その後を、何故か憂が追っていった。
そんな憂の姿を、あたしはあのとき初めて見た。
憂は団体行動してても、輪の中には居るんだけど、でも一匹狼になるっていうか…壁を造る。
だから、本当に心を許せる人としか親しくはならない。
でもまぁ、適当に愛想は良いから好かれてはいるんだけどね。
憂が他人を、ある線からは寄せ付けないんだ。
それが今まで見てきた憂の姿だったから、あたしの心は揺れた。
嫉妬したのかもしれない。
…ううん、完全な嫉妬だ…。
どうしてあの娘なの!?って
どうしてあたしじゃないの!?って
心は素直だった。
でも、あたしの頭が そうはさせなかった。
アナタニハ イッキクンガ イルデショウ?