うしろの正面だーあれ
少し歩くと、何やら騒がしいことに気付いた。
セイジさんが、おそらく他の組員なのだろう、乱闘騒ぎを起こしている。
俺の後ろを、ついてこなくていいのに ついてきた沙良と稚早は、関わりたくないような そぶりを見せた。
『ねぇ憂、こんなところに居たら あんなのに巻き込まれるんだよ?帰ろ?』
その言葉には応えず、俺はジョージさんを目で探した。
…と、突然 あれ程うるさかったのが静まりかえった。
ジョージさんだ。
ジョージさんが出てきたのだ。
俺は、あれ程の人数を一瞬にして黙らせるジョージさんの存在に憧れを抱いた。