うしろの正面だーあれ
が、喝を入れるのかと思ったら違った。
ジョージさんは、なんと頭を下げたのだ。
その光景に少し圧倒されながらも、俺はジョージさんの心理を理解した。
筋を通す男、ジョージ。
周りの人間を守る男、ジョージ。
気配りの出来る男、ジョージ。
そして、器用だけど不器用な男が、ジョージさんだ。
『やだ〜 何あれ。ダサっ。』
俺の耳に入ってきたのは、沙良の何も考えていない言葉。
それが、俺にとって どんなに傷付く言葉か
どんなに腹立たしい言葉か
どんなに侮辱される言葉か
沙良は解っていない。
俺がジョージさんと繋がっていることすら知らないんだから、当然といえば当然かもしれないけど。
そのときの俺には我慢ならなかった。