うしろの正面だーあれ
俺の、幼い記憶。
両親は割とお金持ちで、俺は何不自由ない生活をしていた。
…だけど ある日、両親は俺を捨てた。
理由は、今もよく分からない。
小さすぎた俺は、すぐに両親が迎えにくると、本気で信じていた。
両親は俺と兄貴を預ける代わりに、養育費、生活費の他に大量の金を、渡したのだ。
しかし、それを全て手に入れる為には条件があった。
成人するまで、ちゃんと愛情をもって育てること。
出来れば成人してからも少しは面倒を見る、それが条件だった。
叔父さんと叔母さんは大金を手に入れる為、俺に偽りの愛情を注ぐようになった。
兄貴は、素直で優しくて勉強も出来るし、将来も見えるから偽りの愛情なんかじゃなかったと思う。
だけど、俺は…。
…だから、俺に対しては笑顔を造らなければ、笑顔を見せれなかったんだと思う。
それが、小さな嘘の始まり。