うしろの正面だーあれ
『憂っ…!』
スーツ姿の叔父さんが、持っていた鞄を落として叫んだ。
『…大丈夫なのか?
風邪引いたりしてないか?』
『大丈夫です…。
ご心配おかけしました…。』
『母さん…!母さんっ…!』
叔父さんが急かすように叔母さんを呼ぶ。
『何〜?忘れ物?』
パタパタとスリッパの音をさせ、叔母さんが奥から出てきた。
『憂ちゃんっ…!』
俺を見るなり目を見開いて、叔母さんは声をあげた。
正直、俺は叔母さんが1番苦手だ。
あんな風に言われたこともあって、叔母さんに会わせる顔が無い。
今も、きっと金のことしか考えてないんだ。
俺がこのまま戻らなかったら大金がパアになるから、きっと安堵してるんだ。
俺のことなんか、本当はどうでも
『よかった…』
『…え?』
俺の瞳に映った、信じ難い光景。
叔母さんが、泣いてる…?