うしろの正面だーあれ
「これ…」
言いながら、隆史は封筒のようなものを取り出した。
「…え!?
今、どこから出した…?」
「…へ?」
とぼける隆史。
「ほい。」と封筒を差し出す。
咲子は一度 隆史をジロリと見上げた後、汚いものでも掴むかのように、2本の指でつまんだ。
「ちょ、今の、真剣 傷付くわ。」
そう言う隆史をよそに、咲子は、なるべく触らないようにして封筒を開けようと試みた。
「待て待て待て!
まだ開けんな。」
「…え、何で?」
「今日が3日だろ?3日後が…だから、その1週間後…。13日の金曜日…って何か不吉だな。
いやいや、えっと、13日の4時の1時間前に読んで。」
「…13日の4時に何かあるの?」
咲子が小首を傾げて尋ねた。
「何で!?」
「いや…“13日の3時”じゃなくて“13日の4時の1時間前”って言ったから…。」
「…俺、そんなこと言った?」
冷や汗をかきながら、隆史は呟いた。