うしろの正面だーあれ



「これ…」



言いながら、隆史は封筒のようなものを取り出した。



「…え!?
今、どこから出した…?」



「…へ?」



とぼける隆史。



「ほい。」と封筒を差し出す。



咲子は一度 隆史をジロリと見上げた後、汚いものでも掴むかのように、2本の指でつまんだ。



「ちょ、今の、真剣 傷付くわ。」



そう言う隆史をよそに、咲子は、なるべく触らないようにして封筒を開けようと試みた。



「待て待て待て!
まだ開けんな。」



「…え、何で?」



「今日が3日だろ?3日後が…だから、その1週間後…。13日の金曜日…って何か不吉だな。
いやいや、えっと、13日の4時の1時間前に読んで。」



「…13日の4時に何かあるの?」



咲子が小首を傾げて尋ねた。



「何で!?」



「いや…“13日の3時”じゃなくて“13日の4時の1時間前”って言ったから…。」



「…俺、そんなこと言った?」



冷や汗をかきながら、隆史は呟いた。



< 546 / 675 >

この作品をシェア

pagetop