うしろの正面だーあれ



翌日――



教室には、4つの空席があった。



憂、沙良、隆史…あと1つは…






「悪いな…。
何も助けてやれなくて…。」



ガラッ



「よう!タケルじゃん!」



「!」



バッと振り向き、タケルは病室の入り口を見た。



「お前もサボリ?」



隆史は小さく、可愛らしい花束を肩に乗せている。



その視線に気付いたのか、隆史は一度 肩から離し、タケルに花束を見せた。



「…あ、これ?
俺にしては洒落てるだろ?
…なんか楓っぽくね?
イメージ、そんな感じ。」



そう言って、隆史はニカッと笑った。



その笑顔を、タケルは複雑な表情で見ていた。



「…お前にしてはセンスいいじゃん。」



精一杯の声を絞り出して、タケルは言った。



その言葉に、隆史は「だろ?」と言って、またニカッと笑った。



「…それより どうしたんだよ。
今日、学校だろ?何でサボっ…」



言いかけて、やめた。



状況は同じ。



「じゃあ何でお前はサボったわけ?」



…ほら、訊かれた。



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