うしろの正面だーあれ
「何で…?今日、休みじゃ…」
言いかけて、ハッとした。
忘れていたのだ。
自分は、隆史に軽蔑されている…。
「………………。」
俯いてしまった咲子に、隆史は優しく応えた。
「お前に会いに来たんだよ。」
「え…?」
揺れる瞳で自分を見つめる咲子に、隆史は目をそらして言った。
「そういうの。ホント弱いんだって!泣きそうな顔で上目遣いとかマジやめて…。理性吹っ飛ぶ。」
そう言われた咲子の頬は みるみる赤く色付いていき、その目は泳いで焦点が合わない。
「…早退でもすんのか?
体調悪いとか…?
大丈夫か?顔、赤いもんな。
風邪でも引いた?熱あんの?」
心配そうに質問攻めする隆史に、咲子は優しい笑顔で言った。
「大丈夫だよ…。」