うしろの正面だーあれ
「何なのよ…あたしに なびかないなんて、どうかしてる…。」
ブツブツと独り言を言いながら携帯のボタンをカチカチ鳴らし、1人の女子生徒は狂ったように画面にへばりつく。
その瞳は真剣で、それが逆に怖さを増しているように見える。
「…あった。咲子…。」
誰も居ない保健室に、女子生徒の不気味な笑みだけが浮かんだ。
「本命?何が。
…笑わせないでよ。…あたしが滅茶苦茶に壊してやる。」
そう呟くと、彼女は黒い携帯の電源ボタンを長めに押した。
画面は一瞬にして黒く染まり、その画面には自分の醜い笑みが映っていた。