うしろの正面だーあれ



「何なのよ…あたしに なびかないなんて、どうかしてる…。」



ブツブツと独り言を言いながら携帯のボタンをカチカチ鳴らし、1人の女子生徒は狂ったように画面にへばりつく。



その瞳は真剣で、それが逆に怖さを増しているように見える。



「…あった。咲子…。」



誰も居ない保健室に、女子生徒の不気味な笑みだけが浮かんだ。






「本命?何が。
…笑わせないでよ。…あたしが滅茶苦茶に壊してやる。」



そう呟くと、彼女は黒い携帯の電源ボタンを長めに押した。



画面は一瞬にして黒く染まり、その画面には自分の醜い笑みが映っていた。



< 576 / 675 >

この作品をシェア

pagetop