うしろの正面だーあれ
「ハァ・・ハァ・・」
危なかった。
こんな顔、見せる訳にはいかない。
なんて…なんて醜い…。
咲子は、トイレの鏡を恨めしそうに見ていた。
その目は腫れぼったく、むくんでいる。
昨日、泣いたまま寝てしまったからだろう。
咲子はそっと瞼に触れた。
深い溜め息を吐く。
キーンコーンカーンコーン・・
ハッとして、咲子は慌てて教室に戻った。
隆史の背後遠くを通り、顔を合わせないようにして席に着く。
そして、醜い顔を誰にも見られないようにうつ伏せになった。
そんな咲子の様子を、じっと見ている1人の少女。
彼女の口元には、不気味な笑みが浮かんでいた…。