うしろの正面だーあれ



振り返ると、そこには黒いスーツに身を包んだ2人の男が立っていた。



1人は頬に傷があり、イカツイ顔をしている。



もう1人はまだ若く、髪が妙に黒い。



黒染めでもしたのだろうか。



見たこともない2人組に伯父夫婦が戸惑っていると、イカツイ方の男が口を開いた。



「生前、憂の世話んなった者です。」



男は関西弁を操っていた。



「顔だけでも拝ませてもらえますか。」



男が言うと、伯父夫婦は「はぁ…。」と曖昧に返事をして、ポカンと2人を見ていた。



そんな伯父夫婦に構わず、2人の男は憂の入った棺に近付いていく。



< 622 / 675 >

この作品をシェア

pagetop